境界戦機!
みなさんこんにちは、ACコンに出す作品が撮影を残し、ひと段落したので、本日からフルメカニクス メイレスケンブ(クリア外装付)の製作記事を書きます。

クリア外装もついておりでかい!という何ともお得なキットで色々遊べる良いキットとなってます。
クリア外装はいるのか?
バンダイのプラキットの場合ちょこちょこキャンペーンで、外装がクリアになっており中が見えるぜ!っていうのをやってくれます。しかし、結局使わなくていらなくね?(汗)
みたいに思っていないでしょうか、そのクリア外装があることによってできることもあります。
今回は整形色仕上げ+部分塗装にすることで、加工時間を短縮しつつ、その辺をしっかりと活かしていきたいと思います。
クリア外装の利点
外装がついているものの、中が見れる。これは、古くはマジンガーZのEDやら各種ロボットから怪獣もの古今東西様々な絵本で、「これが〇〇のすべてだ!」と装甲や外装を付けながら中を見せてくれる。という幼少期にあこがれたあの一枚絵を立体にしてくれるという何とも男心をくすぐってくれるものとなってます。
これは、男心をくすぐりますね。
今回のケンブもまさにそれをやってくれるキットになっていますので、この利点をどんどん活かしていきます。
どこまで整形色を活かすのか?
整形色部分塗装、どこまで塗らずに生かすのか!?というのは、個人の好み含め、なかなか諸説あったりします。
正直コレ!というのはなく、難しい問題ですね。キットの年代などにもよりますし、合わせ目の都合なんてのもあります。
しかし、まずだいたいですが、赤、薄めのグレー、黄色あたりは整形色だとどうしても透けが強い感じがするので、私は基本的に塗ります。

あとは、金銀などメタリック調の物ですね。
これはそもそもプラスチックでの再現がなかなか難しいためです。
では今回のケンブはどうするのか、ということですが
フレーム色のグレーと白(外装)は完全に整形色を活かし、部分塗装を行います。

他は塗ります。
今回のケンブですが、本当にその二色の整形色が優秀です。
そのためそのあたりはガンガン生かしつつ、他を塗っていきます。
薄いグレーもかなり優秀な色をしています。
しかし、そのままだと、ちょっと外装色のコントラストが強すぎるので、こちらも塗ります
このあたりは完全に好みですね。
ランナーで塗っちゃえ!
フレームについては基本的には成形色を活用しますが、各種パーツが非常に出来が良く、それを中心に活かします。今回はフルメカニクスでかつ、クリア外装付きですので、よりメカ感を強調するために、各部位についてはフラットベースを入れた焼鉄色で塗り分け。

塗り分けのポイントとしては、ボルトや可動部を中心とし、グリスアップやメッキなどで防錆処理がされているであろうことイメージして塗っていきます。
その他にはジャーマングレーでも塗ってます。
なるべくはみ出さない様になってますが、塗ってる最中にはみ出たりするので、その部分はデザインナイフのかんながけで削って処理。
フレームは軟プラですが、事前にクリアコートしているため、ナイフのかんながけによる余計な傷がつきにくくなります。
それらが終わったあとには墨入れを流しやすくするために半光沢でコート。
墨入れとシャドーを書き込みます。

タミヤエナメルフラットブラックで墨入れしつつ、端にシャドーも書き込んでます。
実は半光沢クリアーによる表面の粒がいい感じにグラデーションを書き込む下地になるので、こんな芸当ができるんですな。

普通に墨入れできるところは墨入れ。

明らかに彫りが浅いところに関しては、エナメルを薄めて影を描き込みしてます。
これらぜーんぶランナーついたままやってます。元キットの出来がかなり良いのでこんな芸当もできるんですな!
そして大体組み立てるとこんな感じになります。

元キットの出来が良いので、部分塗装な成形色フレームでもここまでカッコよくなるですな。
各ゲート処理とパーティングラインについては、それらがある面や周辺を400〜600番 の紙やすりで削り、その後爪研ぎヤスリで研磨して傷消ししてます。
さらに目立つ部分はリタッチをして行く予定です。クリアー部分が剥がれていきますが、気にせずやります。
ゲート跡はどうしてる?
さて整形色を活かすとなるとどうしても気なるのがゲート跡や合わせ目です。それらについてもきっちり消しているので、紹介します。
ゲート跡というのはこんな感じで、白くなってしまうのはあるあるです。

このようなゲート跡については、リタッチという手法を使います。
白くなって変色しているところを、同じような色で塗装して塗りつぶしてしまうという方法ですな。

今回は「Mrカラーのジャーマングレー」と「ホワイト」を混ぜて塗装をしています。
(ぶっちゃけ白は何でもよい、ライトグレーでも可)
これだけでもかなりわからなくなります。 しかし、どうしても塗ったところと塗ってないところの境界線が目立ってしまいます。
そのため、ここからグラデーションをかけていきます。
グラデーションと聞くとなかなか難しく聞こえますが、ゲート跡周辺の処理ぐらいであれば、
意外とそうでもありません。まず、一旦リタッチしたパーツをしっかり乾かしたあとに、塗
料をシャバシャバになるくらい薄めていきます。

イメージとしては、薄めすぎて塗料皿やパレットの底が透けるくらいですね。
うすめた後は、リタッチしたパーツの面の周辺、もしくは面を全体的に塗っていきます。

今回は狭い面なので、全体的に濡らすように塗っています。
そのあとはしっかり乾かしていくと最終的にこんな感じになります。

ゲート跡もほぼ目立たず、綺麗になっているのがわかるでしょうか。
最終的にはこれにクリアコートをし、つやを合わせていくため
ほぼ全くと言っていいほどどこを処理したかわからなくなります。
また、今回スミ入れをしている際にパーツが割れる事故がありました。

こういった場合にも補修後に同じ方法でリタッチをすることで、目立たなくしています。

はたから見たら、なかなかわかりませんね。
クリアーをかけてなじませる前でこれなので、クリアー吹いて、必要に応じてさらにグラデーションをかけるといよいよわからなくなります。
そのほかには、ゲート跡や割れてしまったパーツの補修以外に
「ディテールを復元した箇所や、合わせ目」なんかにも同様の処理をしています。
普通に全塗装するよりも、作業面積や工程が減るので、かなりありがたいですね。
全塗装するパーツ達
今回は赤、黄、薄いグレーなどは全塗装していきます。赤はグレーサフを吹いてから塗装。
黄色はタミヤのフラットイエロー塗装。
薄いグレーは灰色9号のスプレーが余ってたのでそれを使います。
ランナースプレー塗装をするものに関しては、できる範囲でパーティングライン処理、追加、そのままゲート処理もしていきます。
こうする事で塗装後のリタッチがかなり楽になります。
現在本体についてはほぼ完成しており、こんな感じ。

あとはデカール類とクリア外装ですね。
それでは本日はここまでです。 次回もよろしくお願いします。
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