今回は筆塗りで行うエッジを使った塗り分けについてです。
パネルラインで塗り分ける!
っていうのは良く聞きますよね?
でもエッジで塗り分ける!
ってどういうことでしょうか。
模型誌とかではよく、
エッジ
という言葉が使われます。
エッジというのは
ふち、へりとかって意味になります。
装甲などの折れ部分がそうですね。
それらを利用し塗り分ける技法です。
◽︎具体例
エッジを使った塗り分けは、このキットのようなものが代表的ですね
武器の先端のネーピーブルーとイエローの境界線がそれにあたります。
ここにはパネルラインなどが彫られておらず、エッジ(折れ目)を利用して塗られております。
これがエッジを利用した塗装の例です。
ほかに上げるならば、まず真っ白なサイコロをイメージしてください。
1〜6の面の中で、1の目の面だけをあか塗るという感じですね。
◽︎何故こんなことができるか
でもなんでこんなことができるのでしょうか?
理由については、
「表面張力を利用してるから」
となります。
表面張力のお陰で、折れ目で塗料が流れて行かず、止まるんですよね。
ただし、常にではなくて、
そのエッジに対して表面張力で止まるレベルの濃度と塗料の量じゃないと他の面に流れてしまいますので、注意ですね。
◽︎コツ
- しっかりと表面処理をする
- エッジを出す
- 端っこから塗り、真ん中を塗る
まず下ごしらえとして、ヤスリで面を処理します。これによりエッジの境界線が鋭く真っ直ぐになり、表面張力の恩恵をより受けることができます。これで綺麗に塗ることができるんですね。
またちょっと難しいですが、
境界線にあらかじめ浅い傷をつける
という方法もあります。塗料の流れを傷でせき止められますがちょっと難しめの技術です。
ニードル(ケガキ針)やデザインナイフを使い、紙やすりで毛羽立ちを処理してあげるやり方になります。
ここまでが下ごしらえ。
では実際に塗装する時の筆運びなどですが、
まず境界線を塗る。
その後中心を塗るという形がやりやすいかなと思います。
慣れれば大きい筆でもいけますが、慣れないうちは小さめの筆が良いですね。
筆運びについては、エッジをなぞるように塗るのが大切です。
その他にも一筆の終わりがエッジの境界線に来るように筆を運ぶと、タレにくくなり、別の面に付着し辛くなります。
これらの技術を使うことで、通常の分割による塗装とは違う、デザイン感を重視した塗装やマーキングのような塗装ができます。
習得にはコツや練習が必要ですが表現の幅が広がるので、ぜひ練習してはいかがでしょうか?
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