こんにちは、ぺぐです。
プラモを作りつつ、色々な備忘録やHow toなどをこちらのブログに書きまとめてます。


作ったもの:https://twitter.com/peg4009




みなさんこんにちは。 


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今回は裏側を黒で塗る理由をお話ししたいと思います。 


わざわざなんで見えにくい裏側を塗装するの?
メカ的にはリアルを考えるとマンガみたいな黒ベタなんて存在しないんだからおかしくない?

黒ベタとは?




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簡単に言えば、黒いところを黒く塗ること。
影などの表現によく使われますね。

実際には影が真っ黒なことはありません。
しかし、プラモというのは
リアルと一緒 = リアリティがある。ではありません。
タミヤのカーモデルでは、実際の縮尺に合わせ小さくしていません。
大きさなどプラモ用にデフォルメしたり強調したりして調整しています。

FullSizeRender
(画像記事引用)

引用元URL:https://www.google.co.jp/amp/s/s.response.jp/article/2015/06/15/253450.amp.html


影についても同様のことがいえるんですな。


では
実際に塗ることでどのような効果があるか
なんで塗ってるのかなど書きましたのでご覧ください。



 


なんで塗る?どんな効果がある?〜




①情報量を削り、見せる所を際立たせるため
②シャープな雰囲気の演出のため、 
③奥行き、立体感の演出
④おもちゃ感を消す



まずこれらを端的に一枚で示すとこんな感じ
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黒ベタのような影を塗ってるものとそうでないもの全然違うものに見えると思います。

右は立体感や巨大感に欠け、どうにもおもちゃっぽいですよね。

イラストでもこんな感じなのですが、立体物でも同じようなことになります。
ということで①~④についてまとめたのが下のようになります。


 

①情報量を削り、見せる所を際立たせるため

黒塗りをすることで、人が見た時には「そこにはものがないと言う風に演出できます。
  見た人の情報を意図的に制限することでその手前の装甲などのパーツの造形を引き立てることができます。
 
特にプラモを「見る」と考えた時には肉眼20〜30cmぐらいの距離で観察することが多いです。
そのため、展示会などでも一番見られるのは表側
裏側の情報を削ることで表面を際立たせることができます。




 

②メリハリを出しシャープに見せる について

黒で塗りつぶすことで線がはっきりして、アニメのようなシャープな印象を与えることができます。 実際にアニメでも影などは黒く塗りつぶし立体感を出しているため、これの再現とも言えます。




③奥行き.立体感演出

黒で塗ると奥までの距離が深いと錯覚させることができ
「奥行きがある=立体的なものだ!」と錯覚させ立体感を出すことができます。
後の方で記載もされていますが、この演出を入れることで、おもちゃ感を消すこともできます。




④おもちゃ感を消す

黒塗りをしないと裏側が丸見えのため立体感がなくなり、結構オモチャっぽくなります。それを消すために塗ってますね。


このような理由となってます。


じゃあ改めて実際に立体物に塗ったものを見てください
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影



情報量が絞られ、金色のパーツや赤いパーツが立体的に見えると思います。

黒塗りをすることでこれらの効果を得ることができます。






おまけ、実は似ている技術

実は①~④の効果と似ている技術が有名なものもあります。

それは「スミ入れ」です。
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それぞれの効果は以下の通り。


スミ入れは、「線」で影色などで強調して、立体感をつけ、おもちゃ感を消してくれますね。

影塗り は、「面」を影色などで強調して、立体感をつけ、おもちゃ感を消してくれます。




他にも色々な効果がありますが、他にも挙げ出すとキリがないので今回はこのあたりで



それでは本日はここまで、裏側を塗るとこんなにいいことがあるのでぜひご活用ください。
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それでは次回もよろしくお願いします。